平成23年3月11日(金)に発生した東北地方太平洋沖地震における被災者支援のため、日本水道協会愛知県支部からの要請に基づき、応急給水支援活動を実施するための職員を派遣しました。
雪がちらつき、時折余震も発生するなど、危険と隣り合わせの状況ではありましたが、延べ24名の職員が、無事に給水支援活動を終えてまいりました。
被災者の皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
◆活動拠点 石巻地方広域水道企業団(宮城県石巻市)
◆活動車両 給水車(加圧式) 1台、資機材運搬車 1台
◆活動期間 平成23年3月18日から4月17日まで 31日間
◆活動人数 延べ24名の職員が、応急給水活動に従事
【派遣職員の感想】
東北地方太平洋沖地震における、応急給水活動のため、3月18日~24日までの一週間、宮城県石巻市へ行ってまいりました。
3月18日、出発式の後、愛知中部水道企業団(東郷町)を朝10時に出発し、東名高速道路、首都高速道路、まだ所々で復旧作業が進む東北自動車道を経由して、約12時間をかけ、19日午前0時半頃、活動拠点となる宮城県石巻地方広域水道企業団に到着しました。発災1週間後ということで、現地の状況は、地震の揺れの被害というより津波がすべてを破壊したという状況で、3月11日にテレビ報道で見た惨事を目の当たりにすることとなりました。
活動一日目は、宮城県東松島市の避難所で新城市の給水車とともに給水活動を行いました。二日目以降は、地盤沈下がひどく、今でも満潮時には床上浸水に悩まされている宮城県石巻市渡波地区の給水拠点5箇所への給水活動を、期間中毎日行いました。この地区では、道路のがれきもかなり残った状態で、被害状況の情報収集が思うようにできないことから、給水活動が進んでおらず、給水車に水を取りにくる人から「昨日まで川の水を飲んでいました」とか、「給水車が友人や親類同士の再会の場となった」という声を聞き、発災後間もない時期の被害情報の収集や給水活動の重要性を改めて実感しました。
私を始め24名の職員が、一週間交代で、この未曾有の大災害での支援活動を行ってまいりました。この経験を愛知中部水道企業団全体で共有して、管内の防災対策に役立てていきたいと思います。
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